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第3回 企業DCの運用商品の選び方とリスク管理

企業DCの“運用”は自分で決める時代

企業型確定拠出年金(企業DC)では、掛金をどの運用商品で増やすかを加入者自身が選ぶことが最大の特徴のひとつです。
「将来受け取る年金額」が、自分の選んだ商品・運用成績に大きく左右されるため、“どのような商品を選ぶか”が極めて重要となります。


1.選べる商品にはどんな種類がある?

企業DCで選択できる商品は、会社ごとに異なりますが、おおむね以下のようなものが用意されています。

  • 元本確保型商品
     例:定期預金・保険(利率保証型)など。
     →元本割れのリスクはなく、安全性を重視する方向け。

  • 投資信託型商品
     例:国内株式型・海外株式型・バランス型・債券型など。
     →リスクはあるが、長期的な成長・資産増加を狙うことができる。

企業ごとに選択肢が異なりますので、まずは「自社で用意されている商品ラインナップ」を確認しましょう。


2.“リスクとリターン”のバランスを理解する

運用商品には「リターン(増える期待)」と「リスク(減る可能性)」の両方があります。
一般的に、リターンが大きい商品ほどリスクも高くなります。
企業DCは長期運用を前提とする制度のため、短期的な値動きにとらわれず、自分のライフプランや年齢に合ったリスク選好を考えることが大切です。

  • 「すべて元本確保」では物価上昇に資産が負ける可能性も。

  • 「すべて投資信託型」だと、景気変動時に大きく減る場合も。

→**複数商品を組み合わせる(分散投資)**のが基本です。


3.商品選びのポイント

  • 自分の年齢・退職までの期間
     若いほどリスクを取った運用も選択肢になりやすい。退職間近は元本確保型を多めにするなど調整を。

  • 会社の商品ラインナップ
     自社のDC導入担当者や資料で確認。

  • 運用実績やコスト
     信託報酬(運用コスト)が低い商品ほど、長期では有利。

  • わからない場合は「ライフサイクル型」や「バランス型」も選択肢


4.リスク管理と注意点

  • 「元本保証ではない」商品もある
     元本割れの可能性はゼロではない。自分の運用判断で選ぶ必要あり。

  • 運用の途中で配分変更・スイッチングが可能
     一度決めたら終わりではなく、ライフステージや経済環境の変化に応じて運用配分を見直すことも可能。

  • 情報提供や運用教育も利用しよう
     わからないまま放置せず、企業や運営管理機関のセミナー・説明会を積極的に活用を。


5.まとめ

企業DCでは「自分で運用を選ぶ=自分の老後資産に直接影響する」ことになります。
慎重に、かつ長期的な視点でリスクとリターンのバランスを考え、わからない時は専門家や会社担当者にも相談しましょう。


次回は「受給の仕組みと受け取り時の注意点」についてご説明します。